コンクリートの擁壁もランデックスコートで高級感ある素敵な仕上がりに
コンクリートの素地感・素材感を損なわずに表面の「肌合い」「風合い」を自然に再現させる工法、ランデックスコート『WS疎水剤 FC特殊工法』の施工事例をご紹介します。
メーカーである大日技研工業株式会社様にも監修・ご指導を頂き、愛知県日進市のRCコンクリート擁壁の改修を行いました。奥行きのあるコンクリート打ちっぱなし模様と、超撥水性を兼ね備えた耐候性で、塗り潰しや他の工法では実現できない再現性高い仕上がりとなっております。
コンクリート構造物の改修に抜群の定評があるこの工法は、日本武道館をはじめ多くの建築物に採用をされています。コンクリートの塗装を考えられているお客様、ランデックスコートの改修を初めて行う業者様方は是非最後までご覧ください。
「分からないことが多い塗装工事」をより身近に感じて頂くため、私(専務)が担当する施工物件を主に、動画やホームページにそれぞれまとめております。作業しながらの撮影になるので至らない点も多くあるかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
また、塗装に関してご質問ございましたら、LINEなどで是非お気軽にご相談ください。
工程は、以下の通り。下地調整とパターン付けが肝となる工法となります。
⓪下地調整(高圧洗浄・左官補修・表面研磨)
①下塗り(WSプライマー200)
②上塗り1回目(WS疎水剤)
③色班調整材塗布(FCコート)
④色班調整材塗布2回目(FCコート)
⑤パターン付け(パターン液)
⑥上塗り2回目(WS疎水剤)
⑦上塗り3回目(WS疎水剤)
工程⓪①
工程②③④
⓪から④について、まず下地のモルタル補修後は可能な限り平滑に均すこと重要です。全体の仕上がりを左右するため、念入りに行う必要があります。次に、FCコートにはあまり下地の隠ぺい性がないため、状態や仕上がりの要望によっては2回塗り重ねることを考慮しなければなりません。最後に、FCコート自体は色調整の意味合いが強いので、細かなひび割れも埋まらないことも作業上、注意が必要となります。
工程⑤
工程⑥⑦
⑤については、パターン付けの「パタパタ」するようなスポンジではなく、特殊ローラーでランダムに力を調整しながら模様付けしました。「パタパタ」と比較し広範囲に自然なパターンを付けることができるので、失敗が少なく、おすすめです。⑥⑦最終工程のWS疎水剤上塗りは、躯体の環境や状態を考慮し、2層塗装することで少しでも長持ちするよう工夫をしました。今回は艶消のクリヤーを採用しましたが、ムラにならないよう塗装するのも非常に大切で、終始こだわりを持って施工を行っております。
実際に、10年前にランデックスコートを行った現場の改修で気付いたこととしては、塗膜が剥がれる心配のない高い透湿性と密着力があるということ、高圧洗浄時には10年経ってもしっかりと表面の撥水性が残っていたため、撥水機能においては十分な耐久性があるというのが率直な感想です。
施工後の繊細な美観・仕上がり感はもちろん、性能もしっかりと担保された素晴らしい製品、工法であると感じました。2024年は、弊社でも特殊塗装と呼ばれる技術が必要な塗装により挑戦していく予定をしております。経験を増やし、地域の皆様により感動頂ける仕上がりをご提供するよう、引き続き精進してまいります。